ピアノという名の迷宮にて

奥深いピアノの世界を、ふらふらと彷徨っています。

往年のピアニスト達の演奏を聴きました。 

ニコ動で、往年のピアニスト諸氏が弾かれたショパンのノクターン2番(op.9-2) を聴いてみました。
(ひさへさま、情報提供ありがとうございました)


「19世紀生まれのピアニストが弾く○○」というのが、まるでシリーズでもあるかのように数種類あります。
動画の構成が同じなので、アップロードした方が同じようです。
多人数演奏シリーズ(このシリーズを片っ端から聴いてみていますが、なかなか面白いです)

曲目はショパンのエチュードだったりワルツだったり、リストの「ラ・カンパネラ」だったり…。
(nico動なので、もしかすると、見るために登録が必要になるかもしれないです?)

私が聴いたのは「ショパンのノクターンop.9-2」のpart2のほうです。
Chopin Nocturne op.9-2 part2

ゴドフスキー、ラフマニノフ、ホフマン、コルトー、ルービンシュタイン(敬称略)の5人の演奏が聴けます。

最初のレオポルド・ゴドフスキー氏の演奏はかなりノーマルで、模範演奏的。

楽譜に忠実に弾いているという感じがします。レッスンの参考になりうる演奏。


その次がラフマニノフ氏…。凄いルバートのきかせ方。

揺れ幅が凄すぎて、全くレッスンの模範演奏にはならないですね。

私のピアノの先生も、基本は「楽譜に忠実に弾く」です。

多少の揺れは大目に見てくれますから、こう弾いても怒られはしないと思いますが、

あまり極端に弾かないようにと、注意はされそうです。

4分45秒の演奏。速くなったり、ねっとりと遅くなったり…。

すっかり「ノクターンop.9-2 作曲:F・ショパン 編曲:S・ラフマニノフ?(笑)」っぽくなっています。

音は変えていないので、さすがに「編曲」は大げさな物言いですが、

そう思えるくらい、自由に弾いておられます。

こういう弾き方もあるんだな、という感じで聴く分には面白い演奏ですね。


3番目のホフマン氏は、電子ピアノで弾いている?というようなピアノの音色。

こちらは、出だしがさらっとした印象なので、

このまま最後まで模範演奏的に行くのかと思いきや、

中間部でちょっと速くなる。後半で元の速度に戻るので、この程度なら全然おk。

速いパッセージがペダルなし(これはこれで面白い)。

トリルが異様に長い…。

極め付けが、終止形が楽譜とちょっと違う?(私の聴き間違い?)


4番目のコルトー氏は、かなり個性的(癖のある?)な演奏。

ルバートを結構きかせていて、

フレーズの初めがゆっくりめで、頭に休符でも入れているのか?と思われるところが散見されます。


5番目のルービンシュタイン氏は録音時期が新しい(それでも1965年ですが…汗)せいか、

音が極め付けに美しく、非常に洗練されたショパンという印象です。

さすがに、「ショパンの演奏では、同時代の最も優れたピアニスト」と呼ばれただけあります。

安心して聴いていられるという感じがします。


1のほうでは、ポーランドの首相でもあったパデレフスキ氏の演奏が聴けます。
Chopin Nocturne op.9-2 part1

フレーズの弾き始めが、32分休符でも入っているのか?という感じに聴こえ、(入り方がちょっと遅れる?)

この傾向は、最初から最後まで続くので、結構気になります。



今回、数名の往年のピアニストさん達が弾くノクターンを聴きましたが、

どれをとっても同じ演奏ではないことが、とても面白く感じました。

楽譜に忠実に弾くと言うよりも、楽譜に縛られることなく、

その曲を題材に、いかに自分の感性に置き換えて自由に弾くかを重視しているというふうに思えました。

こういうところは、同じ風景を数人の画家さんが描かれても、

どれ一つとして同じ絵にならないというのと同じですね。

至ってあたりまえな感想ですが、これを自分でも出来るのかとなると…?

生涯をかけての課題となりそうです。

いや、これからの人生の後半戦全てをかけても、かなり難しい課題だと感じています。



いつもありがとうございます。自分の演奏は延々と続く平原状態です(地平線が美しいぜ…笑)
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2013/11/24 Sun. 14:36  edit

Category: この素晴らしき演奏家達

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コメント

おおっ!!

これは、とっても興味深い動画を見つけましたね!!
kusuさん、すごい!!さすが!!

時間がある時にゆっくりと堪能します!
他に、リストの門下生とかあって、全部聴きたーい!
面白いなー、こういう動画がるんですねぇ~。

では、また伺います!

ひさへ #- | URL | 2013/11/24 17:35 | edit

検索していて、偶然に見つけました。

ひさへさん いつもコメントありがとうございます。

ひさへさんのブログで取り上げてあったので、youtubeで検索かけてみました。
ルービンシュタイン氏あたりだと、名前を入れると動画?(音源)がヒットしますが、
ラフマニノフ氏だと、彼の曲を弾くアマチュアさん達の演奏動画がたくさんヒットします。
膨大な量のyoutubeやニコ動を「もっと見る」で探して見ましたが、
名前で検索しても、彼の演奏動画(音源?)は出てきません。
代わりに「19世紀生まれの○○人のピアニストが弾く○○」シリーズを見つけまして、
その中にショパンのノクターン2番があったので、「あるかな~♪」と思って見てみたんですよ。
そしたら、音源がちゃんと出てきたので、「これのことかな?」と思ったわけです。
ひさへさんがおっしゃっていたのはCDだったようですね。
興味津々でつい、このCDをamazonでポチッとお買い上げしちゃいました~♪
どれだけ自由な演奏が聴けるのかな?楽しみだな~♪

7人のピアニストが弾く「ショパン12の練習曲 Op.25 第12番 ハ短調 『大洋』」+α の
ラスト(+α)が何やら凄い!
移調して弾いていますが、左手だけのバージョン?(本当?)があるなんて知らなかった!
もちろん、どなたかの編曲なのだろうけれど…?

いつも楽しい情報をありがとうございます。
今回の動画が見つけられたのは、ひさへさんのおかげです。感謝です~♪

kusu #- | URL | 2013/11/25 00:48 | edit

またも、おじゃまします。

聴きましたよ!濃かったなー。
こんな貴重な音源が一堂に集まっているなんて。
面白かったし、何よりも「やっぱり、ノクターン9-2はイイ曲だなー!」
としみじみ思いました。
ホフマン氏は完全に編曲しているのではないかと思います。
パデレフスキ氏はメロディと伴奏、わざとズラしてますね。
でも、ズラし過ぎの様な気もします。

「大洋」も聴きました。
+アルファって・・・。
移調しているのがかっこいいですね。
でも、コレ本当に左手だけで弾いてるの?
すごいよね、両手でも弾けない・・・。

私の少しの情報でkusuさまが全部調べ上げたって感じで
私はラクして楽しめて、少々、申し訳ないような・・・。
大変お疲れ様でした!ありがとうございました!
愛の夢もあるのでじっくり聴きます。
あー、面白かった!!

ひさへ #- | URL | 2013/11/26 08:26 | edit

聴きごたえあり過ぎですよね?

ひさへさま さっそくのコメントありがとうございます。

あれだけあると、聴くだけでも結構大変ですよね。
全部聴くとなると、丸一日かかってしまいそうだったので、
とりあえず、自分が好きな曲のみ聴きましたが、面白いですね。
追って全部聴いてみたいと思います。
アップされたかたに拍手+感謝したいです。
なんだか、現代のピアニスト編もあるんじゃないかな?という気がしてきました。
あったらこれもかなり面白いだろうな、と思います。

ラフマニノフの弾くショパンのCDが届きました。
さすが同じ県内にあるだけあって、届くのが速いぞ、amazonさん!

作曲家が他の作曲家の曲を弾くと、編曲したくなったりしないのかな?
と思いながら聴き始めました。
リストが、ショパンの曲を勝手に編曲して弾くので、
ショパン自身はあまり面白く思っていなかった、という話、
ひさへさまからお聞きしたのでしたっけ?
ラフマニノフも「自分だったら、ここはこうしたい~!」とか
うずうずしながらレコーディングしていたりして…(笑)
でも、結構不思議なことをなさっている。
時々強めのアクセントが入ったりして、ちょっと野性味ある?(笑)ショパンぽくなっていたり。
速くなったりゆっくりになったり、結構自由奔放…。
あれれ?編曲しちゃっている?というところありませんか?
ここにこんな音あったっけ?というのがありましたが、(ワルツop.18)
アクセントが付いているだけなのかな???
すっかりラフマ・ワールドですね。これはかなり面白~い♪
こちらについても教えていただき、ありがとうございました。

kusu #- | URL | 2013/11/27 01:22 | edit

こんばんは^^。

ルービンシュタインは高校の時、よく聞いてました。
正確無比な演奏という印象があり、私は、聞きやすかったです。
背筋が伸びていて、あれだったら腰にも負担がかからない?

そうそう、リヒテルのショパンの演奏も、すごい間を取りますね。
http://www.youtube.com/watch?v=r_eYAAvFi7Q

上記の「14:38からちょっと、あります」、、見ていて少し笑える?
かも。 スタニスラフ・ブーニンもショパコンで猛スピード演奏でしたが、
この方も早いですね、「同じスタニスラフ繋がりだけに」?^^。

酢~ #mQop/nM. | URL | 2013/12/01 19:14 | edit

リヒテルのショパン!

酢~さま、コメントありがとうございます。

> ルービンシュタインは高校の時、よく聞いてました。
> 正確無比な演奏という印象があり、私は、聞きやすかったです。
> 背筋が伸びていて、あれだったら腰にも負担がかからない?
ルービンシュタインは、高校時代に一緒に秋葉原までレコード買いに行ったという、友人が好きでした。
ツィマーマンが好きだというあの友人です(笑)
ツィマーマンがショパンコンクールに優勝して、世間一般に名が知られるようになる前までは、
ルービンシュタインを追いかけていた感じでした。

今でこそオタクの街と化してしまった秋葉原ですが、
あそこの大きな電気屋さんに行くと、古い録音のレコードがたくさん売っていて、
彼女はまさしく、「むさぼるように」買っていました。
ルービンシュタインが弾くショパンのLP(時代がわかりますね~笑)は、
ほとんど持っているかもしれないです。
お互いに買ったレコードを録音して交換したり、
彼女の家に遊びに行ったときに、録音させてもらったりしていました。
本当にくせのない、「まさしく、これぞショパン!」というような演奏でしたね。
ワルツのCDだけ、ルービンシュタインの演奏したものを所持しています。
ワルツを練習していたころ、お手本として良く聴きました。
ブーニンの弾くショパンワルツのCDも持っていましたが、
いかんせん癖があり過ぎで、レッスンの参考(お手本)にはならなかったですね。
ブーニンは、その後に録音した、ドビュッシーの「ピアノのために」のCDのほうが好きでした。
彼の弾くショパンは、ちょっとあくが強くて、私はあまり好きになれなかったですね(汗)

> そうそう、リヒテルのショパンの演奏も、すごい間を取りますね。
> 上記の「14:38からちょっと、あります」、、見ていて少し笑える?
> かも。 スタニスラフ・ブーニンもショパコンで猛スピード演奏でしたが、
> この方も早いですね、「同じスタニスラフ繋がりだけに」?^^。
リヒテルのショパンは初めてかも?
何となくリヒテルはベートーヴェン弾きというイメージ(偏見…笑)がありましたが、
改めて聴くと、彼の持っているダイナミクスが、
ショパンの演奏にもいかんなく発揮されていて、名演だと思いました。
幻想ポロネーズは、最初がかなり遅くて、この調子では演奏時間15分越え?と案じてしまいましたが、
途中から、スタンダードな速度で落ち着きましたね。
幻想ポロネーズは、ショパンのポロネーズの中で一番好きな曲です。(「英雄」より好きですよ~笑)
心にずっしりとくるものがあって、感動しちゃいました。
笑えるのはワルツのところですね。
演奏が終わっていないのに、すっかり両手を膝の上に置いてしまって、
一瞬、「アレ?まだ、終わりじゃないよね?」みたいな感じ。面白いですね~。
Wikipediaで見ると、
リヒテルは、12度位届く大きな手の持ち主だったようですね(ラフマニノフと同じ?)
オクターブ弾くのが楽そうな、大きな手の持ち主だな~などと、
そういうところまで気になってしまいました。

コメント+感動する動画のご紹介、ありがとうございました。

kusu #- | URL | 2013/12/01 20:47 | edit

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