ピアノという名の迷宮にて

奥深いピアノの世界を、ふらふらと彷徨っています。

入魂のショパン2014は、感動の嵐で終了いたしました。part1 

去年に引き続き、横山幸雄先生の演奏会「入魂のショパン2014」に行ってまいりました。

開催場所は去年と同じく、東京オペラシティ・コンサートホール(東京都新宿区)です。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭同様、

こちらもゴールデンウィークの風物詩と言っても良いかもしれません。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンが毎年テーマが変わるのに対し、

横山幸雄先生の演奏会は、「ショパンオンリーのコアな祭典」と言ったところでしょうか?

「入魂のショパン」の、最初の演奏会は2010年、ショパン生誕200年の記念として行なわれたそうです。

以降、ゴールデンウィークのショパン・コンサートとして定着し、今年で5回目です。

私がこの演奏会を知ったのは去年です。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのことは知っておりましたので、どういう曲が聴けるのかなぁ~と調べてから、

他に何か面白そうな演奏会とかないかなぁ~とググっているうちに

「入魂のショパン2013」がヒットしちゃったんですね。

ショパン大好きな私が、この演奏会に食いつかないはずがないでしょう。

で、演奏曲目が濃い4部のみ、即日チケットゲット。

バラード・スケルツォ全曲&幻想曲&舟歌…まさに即死ものの演奏曲目でした…(笑)

この後の5部も気になっていたのですが、チケットは取らずに当日の演奏を聴き、

「これは5部も聴かねば、ショパン好きが廃る!」とばかりに当日券をゲットし…あとはもうお分かりでしょう(笑)



さて、今年の「入魂のショパン2014」ですが、

5月3日・4日の二日間で、ピアニストが演奏し得る、すべてのピアノ曲217曲の演奏に取り組まれました。

2日間とも行きたかったのですが、演奏会前日の5月2日が、仕事だということもあり、

月初めは繁忙期で、「残業あたりまえ」の時期でもありますので、

もう若くない私は、さすがに体力的に持ちません(泣)

ということで、今回は4日だけにしました。そのかわり1日券を取りました。朝から晩までショパンです。

それにしても、いろいろなかたの演奏会には行っておりますが、丸1日演奏を聴くというのは初体験です。

体力的に持つかしら?万年寝不足な私、つい居眠りとかしてしまわないかしら…?(演奏者に超失礼!)

マジに不安でした(笑)


いつものことなのですが、今回も結構早い時間にホールへ到着してしまいました。

時間があったので、コンビニで食料調達。お茶だけは家で淹れたものを持参しました。

今回取った席はちょっと前過ぎ…というか、位置がイマイチでした。ちょっと失敗…。

席が演奏者の真正面で、真横から手を見るかたちなうえに、

1階席の前のほうは、全く床に段差がないので、ピアノをやや下から眺める感じになってしまった。

(体育館に折り畳み椅子を並べた感じを想像していただければ、どういう様子かお分かりいただけるかも…)

なので、せっかくの横山先生の指があまり見えませんでした(泣)

オマケに前に座高の高い(身長が高い)お姉さんがいて、

横山先生の演奏中のお姿も、あまり拝見出来ません(さらに泣)

今度は、ステージに向かって左寄りを取ったほうが良さそうです。正面にこだわる必要はないかも…。

でも、演奏終了時のご挨拶(お辞儀)時に、横山先生を正面から拝見できたのは嬉しい。

ヲイヲイ、何しに行ったんだ…?演奏を聴きに行ったんじゃないのかい(笑)

席がステージから10メートル位?のところなので、ピアノの音が直接聴こえる位置でした。

後ろの席はマイクが拾った音も混ざるのかな?ピアノのところにマイクが置かれてあったので…。


ホールに入ってすぐ気付いたのが、ステージの上、いわゆるステージ裏の席のところに置かれた電光掲示板。

赤い数字で「95」と出ている。

曲数のことだと、すぐにわかりましたが、最初はカウントダウンかな?と思っていました。

演奏が始まってすぐに、「今、何曲目」を演奏しているという表示だと分かりました。

ピアノはスタインウェイを使われていましたが、

譜面台のところに、カウント用のスイッチが置かれているようで、

演奏が始まる前ごとに「ポチッ」と横山先生自ら押されていました。

そのたびに電光掲示板の数字が増えます。「アナログぅ~」と心の中で、にんまりしてしまいました。

今回は「朝の部」「昼の部」「夜の部」の3部構成。さぁ!楽しいショパンの時間デス!
(ミルヒー?byのだめ)


まずは「朝の部」です。(11:00~12:15)

○練習曲 op.25 全曲
  本当は3日も聴きに行って、今自分が練習しているop.10も聴きたかったのですが、次回のお楽しみとします。 
  横山幸雄先生が弾かれるショパンの練習曲のCDは、ブログ記事書きながらの定番BGMですが…(笑)
  練習曲op.25を全曲聴いたのは、今回で2度目。前回はフジコ・ヘミング氏のピアノで聴きました。
  でもop.10のほうは、1度もないんです。個々の曲「別れの曲」とか「革命」とかは聴いているんですけど…。
  練習曲全曲を、演奏会のプログラムにのせること自体、あまりないみたいですね。
  やはり、凄いテクニックと持っておられますね。不安なところがありません。安心して聴いていられます。
  音の一粒一粒が、クリアに立ち上がってくる感じです。
  6番なんて超難曲をさらりと弾いてみせる。この曲、私は一生かかっても絶対演奏無理!(泣)
  ようやく練習曲の比較的簡単な1曲に取り組み始めた私ですが、
  おそらく、練習曲の半分くらいは一生かかっても無理な気がします。(半分くらいは何とか…頑張りたいです)
  ショパンの練習曲って、個々で弾くよりも、全曲通して弾くことを目的に書かれたのではないかなぁと、
  演奏を聴きながら思いました。
  1番「エオリアン・ハープ」でさりげなく始まって、
  11番「木枯し」12番「大洋」と、盛大に盛り上がって曲が終わるじゃないですか?
  op.10もラストは「革命」でドラマチックに終わるし…。これは、あくまでも私見ではありますが…(汗)


○前奏曲 op.28 全曲
  練習曲が個々演奏が多いことに対し、こちらは通常、全曲まとめて弾かれるというパターンですね。
  わりとあっさりな演奏。感情過多にならない演奏というのでしょうか。
  7番のラスト間近の音域広い和音は「和音」として弾いておりました。
  手が小さい私は「アルペジオ」にしないと弾けません。
  どの曲だったかちょっと記憶にないのですが、速い曲で、ビブラート・ペダル?を使っていた曲があり、
  とても興味深かったです。
  ちなみに、ペダルが見えていたのは「朝の部」だけで、あとはほとんど見ることはできませんでした。
  (前に座っていらっしゃる方の、頭と頭の間のわずかな隙間から拝見。
  どういうふうにペダルを踏まれているかも見たかったのですが、まぁ、仕方ないですね。
  音色の感じで、「今ソフトペダル踏まれているかな?」くらいはわかりますが…。)
  ラストの24番の最終D音をどういうふうに弾かれていたか、よくわからなかったのがちょっと残念。



ここで、昼食タイムです。「昼の部」開演まで45分。

ホールまでの道すがら、「座って食事出来そうなところがないかなぁ」と気にして歩いておりました。

東京オペラシティ・ホールのある建物の中には、

吹き抜けの庭園(サンクンガーデン)があります。庭園の位置はこちらを参照→東京オペラシティ・フロアガイド

「陽気も良いし、ここで食べたらいいかな~。でも、考えることみんな一緒かなぁ?」と思っておりました。

お店に入って食事、でも良かったのですが、

時間がかかってしまい、次の部に間に合わなかった、ということだけは避けたかったわけです。

さて、お昼にここに来てみると、意外に人がいません。

庭園を下に望む2階のベンチに座って、ブログの更新しながら食事。

ちょっと風があって肌寒かったですが、天気がとても良くて気持ちがいい。


  
「昼の部」(13:00~17:00)更に3部構成です。

・パート1(13:00~14:00)
○マズルカ op.24 No.1~4
  マズルカはあまり曲数を聴いていない私ですが、
  4番だけは学生時代に聞いていたラジオ番組
  「ショパンの時間(番組名自信なし。さすがに覚えていません)」のテーマミュージックでした。
  久しぶりにこの曲聴いて、旧友に会った感じがしました(笑)


○ポロネーズ op.26-1・2
  1番のほうは私も練習した曲ですが、やはり完成度が違いすぎるわ~。
  速いパッセージ4箇所もよどみない。(あたりまえだっちゅーの!)中間部の音が美しかったなぁ…。
  左右の手で二重メロディを奏でるところは、右手の音を重視されていました。
  私は左手重視で弾きました。こういう違いも面白い。私の譜読みの甘さかしらん…(滝汗)
  2番はやっぱり好きだわぁ~♪この悲劇的な感じがたまらなく良いです。
  とてもダイナミックに弾かれていて、私的に理想の演奏でした。


○ノクターン op.27-1・2
  とにかく音が美しい。2番のほうは、去年も確か聴いております。  
  2番なんて、一音一音がまるで音の滴のようでした。どう弾いたら、このような音が出せるんでしょうね…
  心をわしづかみにされた1曲です。


○即興曲 op.29
○マズルカ op.30-1~4

○スケルツォ op.31

  これは凄い演奏でしたね~。横山先生本気の演奏という感じです。
  他の曲が本気じゃない、と言っているわけではありませんよ(笑)
  今回演奏される曲すべてを、もちろん全身全霊で弾かれているわけですが、
  難曲とカテゴリされる曲は、さらにそれがパワーアップしているわけで、
  今回の演奏会の中では、こういう120%くらいのパワー、まさしく渾身で弾かれていた曲が結構ありました。
  去年の演奏会ですが、4部にこのパワーが必要な曲がかたまっていたせいもあって、
  針を振り切ってしまったような120%の凄さが、私には良くわかりませんでした。(あぁ~ごめんなさいッ!)
  今回、いろいろな曲に混じって、パワー系の曲を聴くと、その「凄さ」がよくわかりますね。
  昼の部・パート1のラストを飾る曲でしたが、弾き終えてからの聴衆の拍手が半端なかったです。
  私は、思わず「凄いっ!」とつぶやいてしまいました。


・パート2(14:20~15:30)
○ノクターン op.32-1・2
  1番のほうは、ショパンのノクターンらしくない、
  ちょっと面白い感じの曲なのですが、(私は結構この曲好きです)
  ずいぶん即興的に弾かれているような感じがしました。
  今生まれたばかりの曲、みたいな…(これも私見ですが…汗)


○マズルカ op.33-1~4
○マズルカ a-moll 「ノートル・タン」
○マズルカ a-moll 「エミール・ガイヤールへ」

○ワルツ op.34-1~3

  3番は「猫のワルツ」とも言われています。ラストが「ジャーン」系の曲って、格好良く決まりますよね~(笑)

○ソナタ op.35 「葬送」
  この曲もパワー系の曲のひとつでした。3楽章の「葬送行進曲」が妙に有名ですが、私は1楽章が好きだなぁ。
  やはり4楽章が、無調の音楽という感じで不思議な味わいです。
  そういえば、音大生と思しき若いかたが、
  この曲を譜読み中と言うことで、「とても大変!」と話しているのが耳に入ってきました。
  やはり音大生と言えども、ソナタクラスの曲となると、譜読みが半端なく大変なんでしょうね~。

 
○即興曲 op.36

○ノクターン op.37-1・2

  2番が「舟歌」ぽいですよね。(op.60の「舟歌」に似ているというのではないですよ)
  中間部のゆったりした部分が、私には船頭の歌に聴こえて仕方ない。
  船頭が、哀愁おびた歌(もちろんテノールで)を歌いながら舟を漕いでいる情景が浮かびます。
  こちらも私見ですが…(汗)


○バラード op.38
  シューマンに捧げられたという曲です。静と動部分が繰り返されますが、
  この対比がとても見事に弾かれていて、クライマックスに上りつめていく迫力たるや…!
  最高潮に達したところで、ふっと途切れて、もとの静寂に戻る…。
  ショパンの曲の作り方が、何とも素晴らしいと思わせる1曲です。
  ところで、うちのピアノの先生、本気で私にもこの曲弾けるとか言うんですか~?


・パート3(15:50~17:00)
○スケルツォ op.39
  中間部のキラキラという音型のところ、ため息ものでした。
  
○ポロネーズ op.40-1・2
  1番が「軍隊」で有名ですよね。とても力強い演奏でカッコよかった!
  ピアノの低音部が響き過ぎるのかな?2番の出だしがもやっとした印象でした。。
  ここは左手がメロディなので、もう少しクリアに聴こえてきたら良かったなぁ(生意気言ってごめんなさいッ!)


○マズルカ op.41-1~4

○ワルツ op.42
  
  出だしが左手3拍子に対し、右手を2拍子のように弾くという、技巧的な曲です。
  非常に華やかに弾かれていました。


○タランテラ op.43

<当時出版されなかった円熟期の小品>
○ワルツ f-moll op.70-2
○アレグレットとマズール A-dur
○ソステヌート Es-dur
○フーガ a-moll
○モデラート「アルバムの一葉」 E-dur

  上記の曲で知っているのはワルツのみ。他の曲は今回初めて聴いたものです。
  フーガというと、どうしてもバッハを連想してしまうのですが、
  「ケルビーニ」のフーガを研究時の試作曲らしいです。
  でも、そういう解説を読んだにもかかわらず、
  聴きながら「バッハ?」と思ってしまった私でした(刷り込みかい?笑)


○ポロネーズ op.44
  この曲も勇壮で力強い作品。中間部のマズルカとの対比がとても素敵でした。
  この辺りから、私の大好きな曲が目白押しで、私の鼻息も荒くなっていくのでした(笑


○前奏曲 op.45
  この曲も大好きですね~。前奏曲では、op.28-24の次くらいに好きな曲です。
  これも透き通った音色で、思わず「音の滴」と形容したくなりました。


○演奏会用アレグロ op.46
  こちらは、私が数枚所持している、
  横山先生の「プレイエルによるショパン・ピアノ独奏曲」のCDで初めて聞きました。かなり好きな曲です。
  解説によると、コンチェルト用につくられたものを独奏曲に仕上げたものではないか、と言われているそうです。
  この曲は、生の演奏で聴きたいと思っていた、いくつかの曲の一つです。
  しかも横山先生の超本気曲!実に重厚な音で弾いておられて、とても感激・感動しました。


○バラード op.47
  キター!バラ3!(これだけ…?笑)


昼の部パート3の後半からの渾身のショパンづくしで、すでに私は骨抜き状態です。

さて、私は夜の部修了まで持ちこたえられるのでしょうか?

To Be Continued………



演奏会当日に、ガラケーから何となーく更新いたしましたが、部間の休憩時間が1時間もなく、
食事するために移動したり(さすがに外の空気を吸いに行きたくなりましたのでね…笑)
食事もしなきゃないし、入力が遅い私はあの程度で精一杯です。
入力に夢中になって、次の部の開演時間に間に合わなかった…なんてことになると本末転倒ですからね~(笑)

banner (1)
関連記事
スポンサーサイト

2014/05/06 Tue. 03:28  edit

Category: この素晴らしき演奏家達

tb: --  |  cm: 4

top △

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

 # |  | 2014/05/06 14:23 | edit

5月6日にコメント下さった鍵コメさまへ

コメント、ありがとうございます。

私にしては、珍しくライブ中継(と言うほどではありませんが…笑)してみました。
ガラケーの入力は慣れてはいますが、速くは打てないですね。入力の仕方、面倒くさ過ぎです。
なので、ちょっと演奏会とはあまり関係なさそうな、訳わからん記事になってしまいました。

家に帰って、少し修正を加えました。
最初は、言い足りないことを追加しようかな~と考えたのですが、
これも記念かな~と思い、文字に色付けたり、ランキングボタンを付けた程度で
内容については一切いじるのをやめました。
その分、後発の記事で埋め合わせすればいいわけですから。
でも、写真位撮って来ればよかったな~。
ホール内の写真は無理でも、庭園の写真は撮れたわけですし…。
こちらは来年頑張ります。

ゴールデンウィークも今日でおしまい。
明日からまた仕事です…でも、3回会社に行けば、またお休み~と思って頑張ります。
コメントありがとうございました

kusu #- | URL | 2014/05/06 19:14 | edit

こんばんは

とてもリアルにご紹介いただき、演奏会の内容がとても濃く素晴らしい会だったと読ませていただきました。
マイクは演奏録音のためと思われますので、もしかしたらこの演奏会のライブCDが出るかもしれませんね(^^♪

レディピアノ #hmP6g7cw | URL | 2014/05/06 22:12 | edit

発売されたら超!嬉しいです。

レディピアノさま、長い記事をお読みいただいて、ありがとうございます。

私の貧困過ぎる語彙では、
あの感動をどう表現していいのか、わからないものも結構あります。
言葉に出来ないというのが正直なところなのです。
なんとか言葉に起こしていますが、これが精一杯です。
時々、感想じゃないことも挟まるし…(笑)

あのマイクって、録音用なんですか?
ホールが広いので、音を拾うためのものかな?と思ったのですが…。
CDになったら何枚組になるのかしらん(笑)15枚組くらい?
本当に発売してくれたら、これは買い!ですねぇ(笑)

いつもお付き合いいただき、ありがとうございます。後半戦?頑張ります(笑)

kusu #- | URL | 2014/05/06 22:49 | edit

top △

コメントの投稿

Secret

top △