ピアノという名の迷宮にて

奥深いピアノの世界を、ふらふらと彷徨っています。

横山さんの演奏会「入魂のショパン2015」を聴きに行ってきました。 

ブログ記事にするのが遅くなりまして、申しわけありません。
今年も行きました。「入魂のショパン」。今回で3回目です。入魂のショパン2015プログラム
(プログラム、経費節減すぎでーす…笑)

3月にはコンチェルトの演奏会にも行っていますから、横山さんの演奏会は今年に入ってから2回目です。

なんだか、「追っかけ」みたいですねぇ…(;´∀`)ホホホ…

演奏会会場は、毎年恒例「東京オペラシティコンサートホール」です。

今年は予算の関係で?(^^;)夜の部しかチケットを取らなかったのですが、

来年からは、また1日券を取れるように貯金しておきたいです。


去年は、ちょうど「入魂のショパン」も5回目の節目的な演奏会ということで、

ショパンがピアノ曲として作った全217曲を2日に分けて演奏されましたが、

今回の演奏会はちょっと趣きが変わりまして、

朝と昼の部は、ショパンの子ども時代(10代まで)に作曲したものを中心に取り上げています。

彼の作曲家としてのルーツをたどる、みたいな感じでしょうか。

夜の部は、パリに出て来てから、39歳で死去するまでに作曲した、代表曲中心の選曲です。

今年の演奏会は、ショパンの一生を、子ども時代を中心に曲を通してたどってみました、という感じになりますね。

来年は20歳代に焦点を当てた演奏会になるようです。ということは再来年は30歳代中心の演奏会ですね?



1.ピアノ協奏曲 第2番 op.21  
  このコンチェルトで使用されているモチーフが、
  遺作のノクターン-Lent con gran espressione-の中間部分に使用されていることは有名ですね。
  コンチェルトのピアノヴァージョンというと、2台のピアノに編曲、というイメージがあります。
  ピアノ協奏曲の楽譜も出版されていますが、2台のピアノ用の譜面になっていますし…。
  (「のだめカンタービレ」でも、
  千秋先輩と、のだめちゃんがラフマニノフの2番を、2台のピアノで弾いているシーンがありましたよね)
  それを1台のピアノで演奏…となると、どういう感じになるのかなぁ?と思っていました。
  1台のピアノによる編曲版の楽譜があるのでしょうか?かなり気になるところです。
  
  さて、ピアノ独奏ヴァージョンのコンチェルトは今回初めて聴きました。
  3月に聴いた1番に引き続き、またもや予習不足が露呈した感じになってしまいました(^^;)
  不勉強すぎて、曲があまり分からない状態だったのですが、
  「ここはきっとオーケストラの部分だ」とか、
  「ここは絶対ピアノソロ部分だな」とか
  「これはもしかして○○(ピアノではない楽器)の音かな?」とか、
  音の重なり具合や、音色の微妙な変化とかで、あれこれと想像しながら聴いていました。
  なので、聴いていて本当に面白かった。
  曲が良くわかっていたら、また違う聴き方が出来たのかもしれませんが、
  自分の中の想像力をフル回転して聴いているうちに、どんどん面白く+楽しくなってきてしまいました。
  なので、1番のコンチェルトのピアノ独奏ヴァージョンも、ぜひ聴いてみたいと思いました。
  3月にオーケストラをバックに横山さんが弾かれた、1番のコンチェルトもとても素晴らしいものでしたが、
  今回聴いた2番のコンチェルトも非常に良かったですね。



2.アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22
  この曲をなまの演奏で聴くのは3回目かな?
  横山さんの演奏で聴くのは初めてです。
  非常に演奏効果の高い、華やかな曲ですね。
  もともとはピアノとオーケストラのための曲ですが、ピアノソロで弾かれるほうが多いのかな?
  ピアノ+オーケストラ・ヴァージョンもラジオで聴いた記憶があります。
  この「入魂のショパン」を聴きに行くといつも思うことなのですが、 
  長時間弾くから、あまりに華やかな音だと疲れてしまうのか、
  当時のピアノに近い音を再現するためなのか、
  スタインウェイのフルコンでも、高音域がきらめかない、
  比較的柔らかい音のピアノを選んでいらっしゃる感じがします。 



3.バラード 第1番 ト短調 Op.23  
  自分の弾くこの曲が、なんとも情けなく感じてしまうくらい、完成度が高い演奏でした。
  最初の序奏のLargoの部分は、弾き手によって、みんな違う弾き方をしていて、とても興味深いですね。
  この部分の楽譜を見ると、初心者でも弾けそうな感じに見えるのですが、
  自由度が高いだけに、音楽的な演奏となると難しい…。
  私もよく先生から「作り過ぎ!」と、くぎを刺された部分です。(^^;)
  ラストのprest con fuoco の部分は、どうしたらああいう感じに弾けるのか、聴くたびに悩んでしまいますね。
  なかなか粒のそろったタッチで急速に弾けるようになりません。
  ここに限らず、曲のあちこちで指が転びまくったりと、かなり悲惨な有様です。(ノД`)・゜・。



4.ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27-2  
  数あるノクターンの中でも、大好きな曲の一つです。
  この曲は、余りにも美しい「歌」なので、つい感情過多で弾いてしまいそうになりますが、
  あまり感情に溺れずに、淡々と弾いておられる印象を持ちました。


    
5.スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
  最近、エチュード中心のレッスンになってしまっているため、足踏み状態となっていますが、
  「一応」現在練習している曲です。
  今までは単に「カッコいい曲~!」と思いながら聴いていましたが、
  非常にたどたどしいながらも、自分が弾く立場になったので、この曲の大変さをじわじわと感じ始めています。
  中間部から第一主題に戻ってくるところは、さすがの横山さんでも結構大変そうに弾いておられたし…。
  今だに片手練習から卒業できていませんが、早く両手練習に入りたいなぁ。
  (片手で弾けないところは両手でも弾けません!…はい、わかっておりますよ…(^^;))
  最初の難関は、有名な「質問と答え」みたいなモチーフの後の、
  左手がアルペジオ弾きながら右手がメロディックな旋律を奏でる部分だな。
  左手が相変わらず覚えられない~…。年かなぁ…。(T_T)
  最初の部分は少しずつ両手で練習し始めていますが、全然弾ける気しないです。
  (超絶不器用者なので、完成は10年後だな、やっぱり…(^^;))



6.バラード 第4番 ヘ短調 Op.52  
  この曲も、「入魂のショパン」で毎年聴いております。
  何度聴いても、本当に心が揺さぶられる曲ですね。
  聴いていると、彼の心の傷を垣間見てしまったような切なさで、心がかき乱されてしまうのです。
  胸が痛くなって、こみ上げてくるものが多すぎます。
  年を取ると涙もろくなってしまって…だけが原因ではないですよね?

  
  
7.ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」
  非常に勇壮で、かっこいい曲ですよね~。
  今日は横山さん、あまり調子よくないのかな?
  なんとなーくですけど、そんな感じがしてしまいました。
  もちろん、とても完成度が高い演奏でしたけど…??
  音があまり前に飛んでこないみたいな感じが…?気のせい?
  私が座った位置が原因かな?結構端に近かったし…。
  去年はかなり前の席で、真正面から聴かせていただいたので、
  ピアノの音がダイレクトで聴こえてきましたから、始終大興奮でしたけど…(^^;)
  来年は正面席を選んでみよう。
 
 

8.舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
  舟歌も大好きな曲の一つです。
  とても穏やかで美しい曲ですが、
  ショパンがこの曲を作ったころは、彼の健康状態も思わしくなく、
  ジョルジュ・サンドとの関係も破局寸前。
  心身ともに参ってしまっていただろうと思われるのに、
  なぜに、このような心にしみわたるような曲が書けたのか…。
  幸せな時代を思い出しながら書いたのか?
  彼のとりとめのない語りが曲の中から聞えてくる…そんな印象を受けました。
 
 

去年、1日ショパンにまみれたことを考えると、夜の部だけではやはり物足りない~。

やはり、1日中聴かなきゃだめだわ~(笑)


終演後、サイン会が開かれました。

横山さんの演奏会は、何度か足を運んで聴いておりますが、サイン会は初めてです。
「プレイエルによるショパン独奏曲」のCDを購入して、サインを頂いてきました。サインいただきました

この「プレイエル-」のシリーズは全12枚ありますが、今回のもので5枚目の購入です。



いつもダラダラ記事をお読みいただき、ありがとうございます。

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2015/05/10 Sun. 01:15  edit

Category: この素晴らしき演奏家達

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コメント

エキエル版

既にお調べかと思いますが、ショパンのピアノ協奏曲の第2番は、1台ピアノ番の楽譜がエキエル版で出ています。第1番も同様です。
当然ですが、オーケストラの部分もソロの部分も含めて全て1台で弾くように編曲されています。
ピアノを弾けないのに楽譜だけは持っています(汗)
コンサートでお聞きになった曲を1曲ずつ丁寧に感想を書かれていて、素晴らしいですね。
人によって感じ方が色々ですから、読んでいてとても楽しいですし、そう言う見方もあるのかと参考になります。
横山様の「追っかけ」としては、次はいつ行かれるのでしょうか?(笑)

また、お邪魔したいと思います。

XYZ #- | URL | 2015/05/10 12:45 | edit

XYZさま、情報ありがとうございます。

> 既にお調べかと思いますが、ショパンのピアノ協奏曲の第2番は、
> 1台ピアノ番の楽譜がエキエル版で出ています。第1番も同様です。
> 当然ですが、オーケストラの部分もソロの部分も含めて全て1台で弾くように編曲されています。
情報、ありがとうございます!
ブログでエキエル版のミニチュア楽譜のことを取り上げたのに、書いた本人が知りませんでした~。
amazonさんで確認してきました。ありますね~。
おまけに1枚しかありませんでしたが、ピアノソロ版のCDも出ておりますね。
横山さん、この2曲のコンチェルトのピアノソロ版のCD出してくださらないかしら~。
それにしても、この楽譜、持っていらっしゃるのですか~(笑)
相当なクラシックファンとお見受けしました。
私も、とても弾けなそうな楽譜を、結構持っていますよ(^^;)

> コンサートでお聞きになった曲を1曲ずつ丁寧に感想を書かれていて、素晴らしいですね。
> 人によって感じ方が色々ですから、読んでいてとても楽しいですし、そう言う見方もあるのかと参考になります。
自己満足の世界をお楽しみいただき、ありがとうございます。
演奏会に行くと、記憶にとどめておく意味あいも兼ねてブログに書きますが、
元原稿は結構簡単なメモだったりします(^^;)
昔から、演奏会で感動すると、頂いたプログラムの裏に感想を書き留めたりしていました。
音楽の感じ方は人それぞれだということを良いことに、結構勝手なことを書いています(^^ゞ

> 横山様の「追っかけ」としては、次はいつ行かれるのでしょうか?(笑)
毎年定例で行われる演奏会としては、5月にショパン、9月にベートーヴェンというパターンなようです。
9月の演奏会も、なかなか魅力的ではありますが、発表会が控えていまして、
日程等がはっきりしないため、聴きに行くのはちょっと無理そうです。

あと、お店も経営されていますので、お食事がてら行ってみるという手も…。
1時間程度のミニコンサートのあとにお食事…。とっても贅沢な時間を過ごせそうですね。
でも、なかなか予約は取れないかも?さらに、私のような田舎者は敷居が高そう…(^^;)
http://www.pegaso.jp/newsevent/

6月10日に横山さんのピアノで、オケがらみの演奏会がありますね~。
大好きなブラームスが聴けるわ!これ、聴きに行きたい~!
と、行っている先からチケット取りました。(笑)今年2回目のオケ曲です。
「追っかけ」じゃないつもりですが、どう考えてもこれは「追っかけ」ですね(爆笑)
たまたま聴きたい曲と重なるだけですよ?

いつもありがとうございます。またお越しください。

kusu #- | URL | 2015/05/11 01:10 | edit

バラード4番の解釈

バラード4番は、第1主題の最初の部分は男性の問いかけ、後半部分は女性の応答というつもりで弾いています。それが展開部では重音になって、重なり合って、第2主題では、完全に意気投合して、展開してゆき、どんどん高揚して練習曲25-12の音型のユニゾンの直後に突如破滅が訪れる。そして最後は、湖の波が荒れ狂って全てを呑み込んでしまうというイメージです。イメージとしては女性は死者または身分の違う女性で、その真実を聞かされた途端に破滅が訪れるといったイメージで弾くのが自分の解釈ですが、これでいいのかは不明ですね。

全体としては、時間の経過を暗示する経過句がうまく配置されている(第一主題が重音で繰り返される前のオクターブの進行や、後半に入る前のカノンの部分など)ので、人生をそのまま写しとったような時間の流れがあるのが特徴のように思います。

H.T #CHNHDx7M | URL | 2015/05/16 18:37 | edit

H.Tさま、バラード4番の解釈ありがとうございます。

それにしても、詳しい解釈ですね~。脱帽です。

バラードはもともと物語を意味するフランス語が語源らしいですね。
確か、ポーランドの詩人であるアダム・ミツキェヴィッチ氏の詩に
インスピレーションを受けて作曲したといわれていますね。
あまり詳しくありませんが、もとになる詩があるようなことを聞いたことがあります。

1番が「コンラッド・ワーレンロッド」
2番が「魔の湖」
3番が「水の精」

4番は不明ですが、1番から3番までの曲に共通するのは、
いずれも悲劇に終わる、と言うことでしょうか。

3番の「水の精」が、もしかするといちばん有名でしょうか?
「若い騎士が湖畔で出会った美しい女性を恋におち、愛を誓うが、
ある夜、湖畔でさらに美しい女性と出会った騎士は、彼女の誘惑に負けてしまう。
しかし、その女性が自分の恋人だったことに気づき、
愛する者への不実を悟った騎士は、湖に入り溺れ死ぬ」と言う内容。
(騎士がラストで水の精に湖に引きずり込まれてしまうと記憶していましたが?)
なんだか、途中まではバレエ「白鳥の湖」を連想する内容…。
(「白鳥の湖」はラストがハッピーエンドで終わるので、ちょっと違いますけど…。)

1番にもインスパイアされたらしい詩があったのは、かなり最近知りました。
「リトアニアの王子、ワーレンロッドが故国を奪った十字軍の首領の子になりながらも
故国の再興のために働くが、彼自身は十字軍により処刑されてしまう」と言う内容らしいですね。
曲から受ける感じから、「軍隊」が想像できなくて、ちょっと困惑してしまいました。
男女の悲劇的な恋物語かなぁ?なんて思っていましたから(安直すぎですね…(^^ゞ)
まぁ、ショパン自身がこの元となった詩を
そのまま音で具体的なイメージを表現しようとしたわけではないようですから、
あまり気にしなくても良いのかもしれませんが…。

何となくですが、4番はショパン自身の物語な気がしています。
それにしても、この曲を弾きこなすことができるとは羨ましいかぎりです。

kusu #- | URL | 2015/05/17 02:57 | edit

バラードとミツキェヴィッチの詩

確かにショパンのバラードはミツキェヴィッチの詩にインスピレーションを得て作曲されたと言われていますが、詩の内容を忠実に音楽にしたものではないようです。 kusuさんも弾かれるバラード1番の場合は、第1主題は、ため息、第2主題は美しく平和な故郷の白日夢というイメージで弾いています。 白日夢なのでソフトペダルで音色を変えています。 もっともイ長調になって再度登場するときはポーランド独立の夢という感じで弾きます。 コーダの部分はショパンの怒りと絶望を表していると思います。 これは想像ですが、ポーランドで蜂起が起きたけれどロシア軍に鎮圧されたというニュースをショパンはドイツで知ったので(スケルツォ1番はこれがモチーフだと言われています)、コーダも同じ動機で作られたように思います。 ドキュメンタリー番組、「私を救ったショパンのバラード」でもランランやアシュケナージ、ハフといったピアニストがそれぞれのイメージを語っていました。 詩に忠実でなくてもいいようです。

H.T. #CHNHDx7M | URL | 2015/05/17 19:20 | edit

H.T.さま、再びのコメントありがとうございます。

> 確かにショパンのバラードはミツキェヴィッチの詩にインスピレーションを得て作曲されたと言われていますが、詩の内容を忠実に音楽にしたものではないようです。

ミツキェヴィッチの詩が、どのような内容であったものなのか、
大まかな物語ですと、PCで検索をかけることによって知ることができますね。
ちなみに4番は「三人のブドゥリス」という詩がもとになっているようです。
ショパン自身が、このミツキェヴィッチの詩に何らかの霊感を受けたとしても、
その物語にとらわれることなく、自由に作曲したであろうということは想像がつきますね。
「バラード」という名を与えられてはいますが、この定義もとても曖昧な気がします。
「幻想曲」のくくりにしてもよかったのではないかという気がしますが、
「バラード」はすべて3拍子系、「幻想曲」は4拍子系ですから、
あえて分けてネーミングしたのかもしれません。
いずれも非常にドラマチックな曲であるということは間違いないのですが…。

1番については、比較的最近知ったということもありますが、
あまりこのミツキェヴィッチの詩にとらわれてはいません。
でも、もとになる詩のイメージをもとに曲を聴いてみると、
確かにそういう感じもする、と思えてきてしまいますね。
もちろん、それに固執するわけではありません。

スケルツォ1番は、冒頭の叩き付けるような和音からして、
確かにポーランドでの蜂起をモチーフにしているようですね。
中間部はポーランドのクリスマス・カンタータをそのまま使用していることから、
彼の祖国に対する深い憂いが伝わってきます。


> ドキュメンタリー番組、「私を救ったショパンのバラード」でもランランやアシュケナージ、ハフといったピアニストがそれぞれのイメージを語っていました。 詩に忠実でなくてもいいようです。

NHK-BSで2012年に放映されていますね。
見てみたかったです。再放送してくださらないかな?
「NHKオンデマンド」で検索してみましたが、番組の視聴はすでに終了してますね。
NHKでは、ときどき「アンコール特集」と称して、
昔の番組を再放送することがあるので、それに期待でしょうか?

kusu #- | URL | 2015/05/17 21:31 | edit

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